業務プロセス
手順の誤り、権限分離の不足、照合漏れ、期限徒過、二重処理、書類不備、誤った顧客・口座・金額への処理等である。
業務・人・システム・外部事象を、損失事象・統制・復旧・再発防止・規制資本へつなげる
オペレーショナルリスクとは、業務の過程、役職員の活動、システムが不適切であること又は機能しないこと、若しくは外部事象により損失が生じるリスクである。 事務誤り、内部・外部不正、法令・顧客対応上の問題、システム障害、サイバー攻撃、災害、外部委託先の障害等は、いずれもこの枠組みで捉え得る。
本ページでは、原因・事象・影響を分ける分類、損失事象と、損失には至らなかったニアミス、リスクと統制の自己評価、主要リスク指標、シナリオ分析、 サイバー、委託先やクラウド事業者等の外部依存先(サードパーティ)、業務継続、業務中断への対応力(オペレーショナル・レジリエンス)、 事故・障害等の事象(インシデント)への対応、標準的計測手法による規制資本を整理する。 さらに、一つの事象を複数システムから集約し、会計損失・統制・改善策・重要業務・当局報告まで追跡するデータ構造を扱う。
オペレーショナルリスクは、特定の商品だけに存在するリスクではない。預金、貸出、為替、証券、決済、デリバティブ、顧客管理、会計、報告等、 銀行の全商品・業務・プロセス・システムに内在する。損失額がまだ発生していなくても、統制の欠陥や重要業務の中断可能性があれば管理対象となる。
手順の誤り、権限分離の不足、照合漏れ、期限徒過、二重処理、書類不備、誤った顧客・口座・金額への処理等である。
過失、教育不足、要員不足、権限逸脱、内部不正、労務問題、倫理・顧客対応上の行為(コンダクト)に関する問題等である。
停止、誤作動、処理遅延、容量不足、データ破損、設定誤り、サイバー攻撃、変更失敗、復旧不備等である。
災害、感染症、テロ、停電、通信障害、外部不正、委託先・再委託先の障害、供給網の途絶等である。
過去損失は重要であるが、低頻度・高影響の事象、損失に至らなかったニアミス、統制不備、環境変化、新商品・システム変更等は、損失実績だけでは把握できない。 事象管理、自己評価、指標、シナリオ、統制検証、業務継続を組み合わせて、過去・現在・将来を捉える必要がある。
分類の基本は、なぜ起きたかという原因、何が起きたかという事象、何に影響したかという結果を分けることである。 一つのコードへ押し込むと、原因分析、横断集計、再発防止、資本計測のいずれかが不正確になる。
| 隣接分野 | 中心となる損失要因 | オペレーショナルリスクとの接点 | システム上の扱い |
|---|---|---|---|
| 信用リスク | 債務者・相手方の信用悪化又は債務不履行。 | 担保登録漏れ、審査手続違反、回収事務誤り等が信用損失へ波及し得る。 | 原因と会計・規制上の損失帰属を分け、二重計上を防ぐ。 |
| 市場リスク | 金利・為替・株価・信用スプレッド等の市場変動。 | 無権限取引、誤発注、ポジション誤計上、価格データ誤り等が市場損失を増幅し得る。 | 市場変動分と処理・統制不備分を識別し、規制上の境界規則を適用する。 |
| 流動性リスク | 必要な資金を必要な時点・通貨で確保できないこと。 | 決済システム停止、資金繰りデータ欠落、誤送金等が支払不能・遅延へ波及し得る。 | インシデントと資金影響を関連付け、危機時報告を同期する。 |
| 法的・コンプライアンスリスク | 法令・契約・義務違反、訴訟、制裁、和解等。 | 法的リスクはバーゼル定義上、オペレーショナルリスクに含まれる。 | 機密性を保ちながら、案件・引当・支払・原因・改善を追跡する。 |
| 戦略・風評リスク | 経営判断の失敗、評判・信認の悪化。 | バーゼル定義からは除かれるが、事象の原因又は影響として密接に関係し得る。 | 主分類とは別の関連タグ・影響軸で保持する。 |
バーゼル枠組みは、損失事象を七つの大分類で整理する。これは発生原因の全てを一意に表す分類ではなく、 損失事象を共通の軸で比較・集計するための分類である。内部管理では、原因、業務、商品、法人、拠点、システム、影響等の別軸を併用する。
| 事象区分 | 平易な説明 | 銀行実務の例 | 関連する主なデータ |
|---|---|---|---|
| 内部不正 | 役職員等の内部者が意図的に不正を行う。 | 横領、無権限取引、意図的なポジション虚偽、規程回避。 | 関与者、権限、ログ、取引、発見経路、処分、回収。 |
| 外部不正 | 第三者が詐欺、窃取、侵入等を行う。 | 口座不正利用、偽造、サイバー侵入、情報窃取。 | 攻撃経路、認証、被害口座、検知、遮断、補償。 |
| 労務慣行・職場の安全 | 雇用、健康、安全、差別等に関する問題が生じる。 | 労働災害、ハラスメント、差別、労務紛争。 | 事案、法域、請求、和解、再発防止、機密区分。 |
| 顧客・商品・取引慣行 | 顧客への専門的義務又は商品の設計・販売に問題がある。 | 説明・適合性・受託者義務違反、個人情報侵害、商品欠陥。 | 顧客、商品、販売経路、説明記録、苦情、補償、法令。 |
| 有形資産の損傷 | 災害その他の外部事象で施設・設備等が損傷する。 | 地震、水害、火災、テロによる店舗・設備の損傷。 | 拠点、資産、災害、停止時間、修繕、保険回収。 |
| 業務中断・システム障害 | 業務又はシステムが停止・遅延・誤作動する。 | 勘定系停止、通信障害、容量不足、ソフトウェア不具合。 | サービス、構成要素、開始・復旧時刻、顧客・取引影響。 |
| 執行・送達・プロセス管理 | 取引処理、報告、顧客・相手方・委託先との事務に失敗する。 | 誤送金、決済フェイル、データ入力誤り、期限徒過、報告誤り。 | 取引、工程、期限、承認、照合、相手方、訂正、損失。 |
三つの防衛線とは、第一線の業務部門、第二線の独立したリスク管理・コンプライアンス部門、第三線の内部監査等が、 異なる責任でリスク管理を支える考え方である。数字を集める部署を置くだけではなく、リスクを生む業務の責任、独立した牽制、独立保証を明確にする。
自らの業務・商品・プロセス・システムに内在するリスクを特定し、統制を設計・実施し、事象・不備・残余リスクを報告する。
共通方針・分類・手法を整備し、第一線の評価と改善へ独立した異議申立て・検証を行い、全行横断のリスク像を経営へ報告する。
内部監査等が、枠組み、統制、データ、計測、第一・第二線の役割分担、改善策の有効性を独立して検証する。
| 主体 | 主な責任 | 代表的な成果物 | 避けるべき状態 |
|---|---|---|---|
| 取締役会等 | リスク文化、枠組み、リスク選好・許容度、重要方針、経営資源、重大事象・未解決課題の監督。 | 方針承認、許容度、定期報告、重大事象報告、改善指示。 | 軽微な事務問題として現場へ丸投げする。 |
| 経営陣 | 責任線、報告・エスカレーション、管理手法、人員・予算・教育、是正プロセスを実装する。 | 規程、委員会、ダッシュボード、限度、改善計画。 | 損失発生後だけ対応し、予兆や統制不備を扱わない。 |
| 業務・情報技術(IT)・管理部門 | 日常統制、事象登録、原因分析、自己評価、指標監視、新商品・変更審査、改善実行。 | リスク・統制台帳、事象、指標、テスト、改善証跡。 | 担当不明、重複統制、形式的チェック、未承認の手修正。 |
| 内部監査 | 枠組みの設計・運用、データ完全性、独立性、改善完了の実効性を検証する。 | 監査報告、指摘、改善確認、残存課題。 | 枠組みの設計・運用を自ら担い独立性を失う。 |
オペレーショナルリスク管理枠組み(ORMF:Operational Risk Management Framework)は、個別の事象対応だけでなく、 平時の特定・評価・監視・統制、重大事象時の対応・復旧、事後の学習を一つの循環として管理する。
| 概念 | 意味 | 例 | 管理上の用途 |
|---|---|---|---|
| リスク選好 | 戦略達成のため、能力の範囲内で事前に引き受けるリスクの総量・種類。 | 重大な顧客資産侵害や意図的法令違反を受容しない。 | 経営方針、投資、商品、外部委託、限度の上位基準。 |
| リスク許容度 | 選好の周辺で許容する変動又は逸脱の幅。 | 事務誤り件数、未解決高リスク課題、障害時間等の閾値。 | 指標、限度、エスカレーション、是正要否の判断。 |
| 耐性度 | 重大な中断を前提に、重要業務を最低限提供し続けるため許容する中断水準。 | 復旧時間、停止範囲、影響取引数・金額・顧客数。 | オペレーショナル・レジリエンス、マッピング、訓練、投資。 |
イベント又はインシデントは「何が起きたか」の記録であり、損失レコードは「いつ、どの会計科目へ、いくら認識したか」の記録である。 一つの事象が複数期・複数科目の損失、引当、回収、顧客補償を生むため、事象と損失を一対一にしない。
費用、償却、引当、和解、補償、修復等の財務影響が生じた事象である。総損失と回収を分け、計上日と会計証跡を保持する。
事象は発生したが、偶然又は統制によって損失・重大影響を回避したものをいう。潜在影響と回避理由が学習材料となる。
損失も事象もまだ発生していないが、自己評価、監査、脆弱性診断等で弱点が判明したものをいう。
他社・業界で生じた事象である。自社の業務・統制・依存関係に当てはめ、シナリオや改善へ利用する。
| 日付 | 意味 | 主な用途 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 発生日 | 事象が発生又は開始した日。 | 原因・経過・統制時点、事象年度、シナリオ比較。 | 長期継続事象では開始・終了・複数発生を区別する。 |
| 発見日 | 銀行が事象を認識した日。 | 検知遅延、報告期限、早期警戒、統制有効性。 | 発生日と大きく離れる場合がある。 |
| 会計計上日 | 損失、引当、準備金等が損益へ認識された日。 | 財務照合、規制損失データ、年度集計、開示。 | 一事象に複数の計上日があり得る。 |
直接原因だけを「担当者のミス」として終えると、同じ構造の事象が再発する。根本原因分析では、なぜ誤りを防げず、なぜ検知できず、 なぜ影響を封じ込められず、なぜ復旧が遅れたかを、プロセス・人・技術・データ・組織・外部依存に分けて確認する。
| 観点 | 確認する問い | 証拠 | 改善の例 |
|---|---|---|---|
| 設計 | 手順・権限・例外・依存関係・容量は適切に設計されていたか。 | 設計書、規程、業務フロー、権限表、容量計画。 | 工程再設計、職務分離、自動制御、冗長化。 |
| 実施 | 設計された統制が実際に実行され、証跡が残っていたか。 | 操作ログ、承認、チェックリスト、照合結果。 | 実施責任、教育、作業支援、証跡自動化。 |
| 検知 | 何を監視し、どの閾値で、誰へ通知すべきだったか。 | 監視設定、アラート、例外一覧、発見経路。 | 指標追加、閾値見直し、独立照合、早期警戒。 |
| 対応・復旧 | 判断、連絡、封じ込め、代替手段、復旧手順は機能したか。 | 時系列、会議記録、連絡、復旧ログ、顧客周知。 | 役割明確化、手順、訓練、代替経路、復旧自動化。 |
| 組織・文化 | 人員、技能、目標、報酬、期限、問題提起のしやすさに構造要因がなかったか。 | 要員計画、研修、残業、評価、過去指摘、会議。 | 要員・技能補強、目標修正、牽制、教育、通報制度。 |
| サードパーティ | 契約、再委託、連絡、監視、集中、代替、終了計画は十分だったか。 | 契約、サービス水準、委託先台帳、監査、障害連絡。 | 契約改定、監視強化、代替先、内製復帰、共同訓練。 |
リスクと統制の自己評価(RCSA:Risk and Control Self-Assessment)は、業務部門が自らの業務に内在するリスクと統制を体系的に評価し、 第二線が基準の一貫性や評価根拠を検証する手法である。損失が起きた後だけでなく、統制が効かなかった場合の潜在影響を前向きに捉える。
| 評価 | 問い | 主な根拠 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 固有リスク | 統制がない又は効かない場合、どの程度の頻度・影響があるか。 | 取引量、複雑性、手作業、権限、顧客・金額、外部脅威。 | 現在の統制効果を混ぜない。 |
| 統制設計 | 識別したリスクに対し、統制の種類・頻度・責任・証跡は十分か。 | 統制記述、業務フロー、権限表、仕様、基準。 | 同じ目的の統制重複と、未カバー領域を確認する。 |
| 統制運用 | 設計どおり、一貫して、適時に実行されているか。 | ログ、承認、照合、抜取テスト、例外、監査指摘。 | 規程が存在することと運用実効性を区別する。 |
| 残余リスク | 統制後に残るリスクは、選好・許容度内か。 | 事象、ニアミス、指標、統制評価、外部環境、シナリオ。 | 高リスクは受容者、期限、追加措置を明確にする。 |
一つのリスクに複数統制、一つの統制に複数リスクが対応し得るため、多対多で管理する。 統制には所有者、実行者、頻度、自動・手動、予防・検知・対応・復旧、重要統制区分、証跡、テスト方法、最終実施日、例外を持たせる。
主要リスク指標(KRI:Key Risk Indicator)は、リスク又は統制環境の変化を早期に捉える指標である。 単なる実績件数ではなく、どのリスク・統制・業務と結び付き、どの閾値で誰が判断し、何を行うかを定義する。
| 領域 | 指標の例 | 示唆 | 併せて見る情報 |
|---|---|---|---|
| 事務 | 誤処理、手修正、未照合、期限徒過、苦情、例外残高。 | 業務量・複雑性と統制能力の不均衡。 | 取引量、要員、繁忙、商品・拠点、重大度。 |
| 人・組織 | 欠員、離職、長時間労働、研修未了、権限棚卸未了。 | 技能・職務分離・牽制の弱化。 | 重要職務、代替要員、集中、内部不正兆候。 |
| システム | 障害、処理遅延、容量逼迫、変更失敗、未修正脆弱性、復旧時間。 | 可用性・完全性・機密性又は変更管理の悪化。 | 重要業務、顧客・取引影響、構成要素、委託先。 |
| サードパーティ | サービス水準違反、重大障害、再委託変更、監査指摘、代替不能。 | 外部依存、集中、供給網、契約・監視の弱点。 | 重要業務との対応、所在地、同一基盤依存、終了計画。 |
| 改善 | 期限超過、高リスク未解決、再延期、再発、効果未検証。 | 問題解決能力と経営関与の不足。 | 原因、責任者、依存関係、暫定措置、残余リスク。 |
定常監視を継続する。将来悪化の兆候、季節性、データ欠落も確認する。
原因分析、頻度増加、第一・第二線への報告、暫定措置、監視強化を行う。
所定の経営層へエスカレーションし、是正計画、期限、責任者、残余リスク受容を決定する。
シナリオ分析は、発生頻度が低くても影響が大きい事象を含め、起こり得る事象の原因・波及・影響・対応を専門家が前向きに検討する手法である。 過去損失だけに依存せず、内部・外部事象、自己評価、指標、統制検証、根本原因、業務・システム構造を組み合わせる。
大規模サイバー攻撃、広域災害、重要委託先停止、内部不正、重大な顧客補償等、損失履歴が少ない事象を扱う。
障害と誤復旧、災害と要員不足、委託先停止と通信混雑等、複数の原因・統制失敗・影響が重なる状況を扱う。
新商品、デジタル化、クラウド、人工知能、組織再編、システム統合、規制・脅威変化による新たなリスクを扱う。
| 要素 | 設定内容 | 主な根拠 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 起点 | 内部不正、誤作業、脆弱性悪用、災害、委託先停止等。 | 内部・外部事象、脅威情報、監査・自己評価。 | シナリオID、原因分類、対象資産。 |
| 波及経路 | 業務、システム、データ、拠点、委託先、顧客、市場インフラ間の依存。 | 業務・システム・データ・サードパーティのマッピング。 | 影響対象、単一障害点、集中、代替可能性。 |
| 統制の成否 | 予防失敗、検知遅延、封じ込め失敗、復旧失敗等。 | 統制テスト、過去事象、訓練、専門家判断。 | 残余リスク、改善候補、前提。 |
| 影響 | 損失、顧客、取引、業務時間、法令、安全、データ、評判、資本・流動性等。 | 会計、取引量、顧客数、契約、法的評価、経営計画。 | 影響範囲、幅、時間推移、最悪点。 |
| 対応・復旧 | 判断、連絡、代替手段、復旧順序、資源制約、顧客周知。 | 危機管理計画、業務継続計画、復旧手順、訓練結果。 | 耐性度超過、改善策、追加資源。 |
オペレーショナルリスクはシステム障害だけではない。日常の事務、内部・外部不正、顧客対応、法令・契約、商品設計・販売、 労務・安全等を、個別専門領域と連携しながら共通枠組みで把握する。
| 領域 | 代表的な事象 | 予防・検知統制 | データ上の重点 |
|---|---|---|---|
| 事務処理 | 誤送金、誤約定、二重処理、期限徒過、帳票・報告誤り、照合未了。 | 入力検証、職務分離、承認、限度、独立照合、例外管理、締切監視。 | 取引の識別子(取引ID)、工程、担当・承認、旧新値、訂正、会計・顧客影響。 |
| 内部不正 | 横領、無権限取引、情報持出し、記録改ざん、利益相反。 | 最小権限、職務分離、強制休暇、ログ監視、通報、利益相反管理。 | 機密区分、関係者、権限履歴、証拠保全、回収、処分。 |
| 外部不正 | なりすまし、詐欺、偽造、口座乗っ取り、不正送金、窃盗。 | 本人確認、取引監視、追加認証、制限、顧客連絡、業界情報共有。 | 顧客・口座・端末・取引・検知ルール・補償・捜査連携。 |
| 顧客・コンダクト | 説明不足、不適切販売、適合性・受託者義務違反、苦情対応不備。 | 商品審査、顧客属性、説明記録、録音、モニタリング、苦情分析。 | 商品、販売経路、顧客群、説明、苦情、補償、改善。 |
| 法務・コンプライアンス | 法令・契約違反、訴訟、罰金、和解、届出・報告違反。 | 法令管理、契約審査、取引時確認、報告期限、独立検証。 | 適用法域、条文、案件、引当、判決・和解、機密性、当局報告。 |
| 人事・安全 | 労働災害、ハラスメント、差別、重要人材喪失、技能不足。 | 安全管理、相談・通報、教育、要員・後継計画、職務ローテーション。 | 個人情報を最小化し、集計可能性と閲覧制限を両立する。 |
顧客情報漏えいは、サイバー、個人情報保護、顧客対応、法務、広報、保険、会計損失、当局報告にまたがる。 各専門システムの詳細を一つに統合する必要はないが、共通の事象ID、重要度、時系列、責任者、影響、報告、改善策を関連付ける必要がある。
情報通信技術(ICT:Information and Communication Technology)リスクは、オペレーショナルリスク管理枠組みと整合させつつ、 可用性、完全性、機密性、変更、容量、老朽化、サイバー、復旧等を専門的に管理する。技術部門だけの問題ではなく、重要業務と顧客影響から優先順位を決める。
必要な時にシステム・データ・通信を利用できること。停止、遅延、容量不足、単一障害点、復旧失敗を管理する。
処理・データが正確かつ完全で、不正又は誤りにより改変・欠落・重複しないこと。照合、件数・金額一致、改ざん防止を管理する。
情報が権限のある者だけに利用されること。認証、アクセス、暗号化、持出し、委託、漏えいを管理する。
誰が何を実行し、データがどこから来てどう変わったかを確認できること。識別子(ID)、時刻、署名、ログ、版、承認を管理する。
金融庁の2025年のITレジリエンス分析は、システム統合・更改、日常運用・保守、サードパーティ、冗長構成、復旧手順、 プログラム更新・特殊作業等に起因する障害を整理している。設計書の判読性、作業手順、有識者レビュー、本番・検証環境の分離、復旧体制等が、技術だけでなく管理上の論点となる。
| 段階 | 主な内容 | 事象管理との接続 |
|---|---|---|
| ガバナンス | 方針、経営関与、資源、人材、三つの防衛線、グループ整合。 | リスク選好、重要業務、責任者、報告経路を共有する。 |
| 特定 | 情報資産、脅威、脆弱性、攻撃対象面、サードパーティ、依存関係。 | 資産・脆弱性・リスク・業務・委託先を関連付ける。 |
| 防御 | 認証・アクセス、教育、データ保護、セキュリティ設計、更新。 | 統制台帳、例外、期限、検証結果を連携する。 |
| 検知 | ログ・通信・端末監視、脅威情報、アラート分析。 | アラートから事象を起票し、重複を束ねる。 |
| 対応・復旧 | 封じ込め、証拠保全、根絶、復旧、顧客・当局・法執行機関との連携。 | 共通時系列、影響、損失、報告、復旧、改善を管理する。 |
サードパーティとは、外部委託先だけでなく、調達先、クラウド、共同センター、サービス連携先等を含む広い外部依存先である。 再委託先等の供給網まで含め、重要業務の提供に必要な外部資源、集中、相互依存、代替可能性を把握する。
| 観点 | 主なデータ | 主な判断 | 見落としやすい点 |
|---|---|---|---|
| サービス | 契約、サービス、業務、システム、データ、提供地域、利用法人。 | 重要性、リスク、耐性度、代替可能性。 | 同じ事業者の複数サービスを別契約だけで見る。 |
| 供給網 | 再委託先、主要な再々委託先、クラウド・通信・ソフトウェア依存。 | 連鎖、所在地、法域、共通基盤、情報入手権。 | 直接契約先の先にある共通依存を把握できない。 |
| 集中 | 同一事業者、同一地域、同一技術・データセンター、同一供給網への依存。 | 単一障害点、代替・分散、監視頻度、追加統制。 | 法人・部門別調達では全行集中が見えない。 |
| 契約・監視 | サービス水準、インシデント通知、監査権、データ、再委託、復旧、規制対応。 | 実効的な監視、情報取得、共同訓練、改善要求。 | 証明書や自己申告だけで実効性確認を終える。 |
| 終了 | 契約終了条件、移行期間、データ返却・消去、アクセス廃止、資産移管、費用。 | 計画終了・緊急終了、代替先、内製復帰、継続性。 | 契約開始時に出口を設計しない。 |
委託先で事象が発生しても、顧客、金融システム、当局に対する銀行の責任が自動的に委託先へ移るわけではない。 事象通知、影響評価、顧客対応、業務継続、会計損失、当局報告、改善確認を銀行側で行える情報・権限・体制が必要である。
業務継続管理(BCM:Business Continuity Management)は、危機時に必要な業務を継続・復旧するための方針、計画、体制、訓練、改善を管理する。 業務継続計画(BCP:Business Continuity Plan)は、その具体的な計画である。
オペレーショナル・レジリエンスは、事故や障害を完全に防げないことを前提に、重要な業務を最低限維持すべき水準で提供し続ける能力である。 業務継続計画を含むが、顧客目線の重要業務、耐性度、業務を支える社内外資源のマッピング、極端だが起こり得るシナリオによる検証を重視する。
| 枠組み | 中心となる問い | 主な対象 | 主な成果物 |
|---|---|---|---|
| オペレーショナルリスク管理 | 業務・人・システム・外部事象のリスクをどう特定・評価・管理するか。 | 全商品・業務・プロセス・システム、損失・ニアミス・統制。 | リスク台帳、事象、指標、自己評価、シナリオ、改善。 |
| BCM・BCP | 特定の危機時に、どの業務をどの手順・資源で継続・復旧するか。 | 危機、業務、要員、施設、IT、連絡、代替、復旧。 | 業務影響分析、計画、連絡網、復旧手順、訓練。 |
| オペレーショナル・レジリエンス | 原因を問わず中断が起きても、重要業務を耐性度内で提供できるか。 | 顧客・金融システムに重要な業務、社内外の依存関係。 | 重要業務、耐性度、資源マップ、シナリオ検証、改善投資。 |
重大事象では、正確な最終原因を待ってから動くのではなく、限られた情報で影響を抑えながら、判断を更新する。 初動、技術・業務対応、顧客・当局等への連絡、会計・損失、復旧、事後分析を共通時系列で管理する。
| 時系列種別 | 記録する内容 | 主な証拠 |
|---|---|---|
| 事象 | 発生、発見、影響拡大・縮小、停止、再開、完全復旧。 | 監視ログ、取引、顧客照会、委託先通知。 |
| 判断 | 重大度、会議体起動、封じ込め、切戻し、代替、業務再開。 | 承認、会議記録、判断根拠、未確認事項。 |
| 対応 | 技術作業、業務措置、顧客保護、証拠保全、回復・再処理。 | 作業ログ、チケット、照合、実施者・承認者。 |
| 連絡 | 内部、顧客、委託先、当局、法執行機関、市場・決済関係者。 | 送信内容、宛先、承認、時刻、更新版。 |
| 財務 | 損失、引当、補償、回収、保険、費用見積り、会計確定。 | 伝票、請求、支払、回収、法務・財務承認。 |
オペレーショナルリスク管理と規制資本計測は関係するが、目的は同一ではない。 管理枠組みはリスクの発生頻度・影響を減らし、重要業務を継続するためのものである。 標準的計測手法は、財務指標と一定の内部損失経験を用いて、自己資本比率の分母に反映するリスク量を算出する仕組みである。 事業規模指標(BI:Business Indicator)から事業規模要素(BIC:Business Indicator Component)を求め、 内部損失乗数(ILM:Internal Loss Multiplier)を反映してオペレーショナルリスク所要資本(ORC:Operational Risk Capital Requirements)を算出し、 リスク・アセット(RWA:Risk-Weighted Assets)へ換算する。
| 略語 | 日本語での意味 | 主な内容 | 主なデータ |
|---|---|---|---|
| BI | Business Indicator:事業規模指標。 | 銀行のオペレーショナルリスクへの規模を財務諸表項目から近似する。 | 金利・リース・配当、サービス、金融の三構成要素。原則として三年平均。 |
| BIC | Business Indicator Component:事業規模要素。 | BIへ規模帯別の限界係数を適用した基礎的な所要資本額。 | BI、区分、係数、除外承認、組織再編、ルール版。 |
| ILM | Internal Loss Multiplier:内部損失乗数。 | 内部損失経験をBICへ反映する乗数。国内の適用方法・承認等は告示・Q&Aに従う。 | 内部損失、回収、除外、観測期間、閾値、データ品質。 |
| ORC | Operational Risk Capital Requirements:オペレーショナルリスク所要資本。 | 国際バーゼル標準ではBICとILMを乗じて算出する。 | BIC、ILM、適用主体、基準日、承認・経過措置。 |
| RWA | Risk-Weighted Assets:リスク・アセット。 | 国際バーゼル標準ではORCを12.5倍して換算する。 | ORC、換算係数、集計範囲、報告・開示様式。 |
国内Q&Aでは、BIが1,000億円までの部分へ12%、1,000億円超3兆円までの部分へ15%、3兆円超の部分へ18%を段階的に適用する例が示されている。 全BIへ一つの率を掛けるのではなく、各帯の増分へ係数を適用する。
| 観点 | 内部管理 | 規制計測 |
|---|---|---|
| 目的 | 原因、予兆、統制、改善、業務継続、経営判断。 | 告示・Q&Aに基づくILM、資本、開示・報告。 |
| 対象 | 損失、ニアミス、潜在影響、会計外影響、外部事象も含み得る。 | 規制上定義された損失、閾値、回収、境界、除外を適用する。 |
| 期間 | 管理目的に応じた全履歴・近時重点。 | 所定の観測期間と基準日時点の適格データ。 |
| 変更 | 分類訂正、原因更新、改善進捗を随時反映する。 | 除外・訂正・組織再編等の規則、承認、開示影響を管理する。 |
オペレーショナルリスク管理では、一つの巨大な事象テーブルへ全項目を詰め込むのではなく、業務・資産・リスク・統制・事象・損失・改善・重要業務・委託先等を分け、 安定したIDと有効期間で関連付ける。個人・調査・法務等の機密情報は分離し、集計に必要な最小属性だけを共有する。
| データ領域 | 主な管理単位 | 代表的な属性 | 主な関係 |
|---|---|---|---|
| 組織・業務・商品 | 法人、拠点、部門、業務、プロセス、工程、商品、サービス。 | 所有者、重要度、法域、開始・終了、有効期間、階層。 | リスク、統制、事象、重要業務、システム、委託先。 |
| システム・データ資産 | アプリケーション、基盤、構成要素、インターフェース、データセット。 | 所有者、環境、重要度、機密性、完全性、可用性、保守期限。 | 業務、変更、障害、脆弱性、委託先、復旧資源。 |
| リスク | リスクシナリオ又はリスク記述。 | 原因、事象、影響、固有・残余評価、選好・許容度、所有者。 | 業務、統制、指標、事象、シナリオ、改善。 |
| 統制 | 個別統制、統制目的、テスト。 | 予防・検知・対応・復旧、自動・手動、頻度、責任、証跡、有効性。 | 複数リスク、業務工程、システム、テスト、例外、改善。 |
| 事象・インシデント | 一つの事象又は関連事象群。 | 発生・発見・終了、重大度、分類、原因、影響、状態、機密区分。 | 損失、顧客、取引、システム、委託先、報告、改善。 |
| 損失・回収 | 会計計上、引当、支払、回収の各明細。 | 総額、通貨、会計日、科目、伝票、回収元、規制算入、除外理由。 | 事象、法人、会計、ILM、開示、保険、法務。 |
| 指標・限度 | 指標定義、観測値、閾値、超過。 | 分子・分母、頻度、粒度、情報源、値、信号、行動、承認。 | リスク、統制、業務、事象、改善、経営報告。 |
| 改善・課題 | 是正措置、再発防止、監査・検査指摘。 | 責任者、期限、状態、依存、暫定・恒久、証跡、効果検証、受容。 | 事象、リスク、統制、シナリオ、監査、変更。 |
| 重要業務・耐性度 | 重要な金融サービスと耐性度。 | 顧客影響、復旧時間、取引・金額・顧客数、最低水準、承認。 | 業務、要員、施設、システム、データ、委託先、訓練。 |
| サードパーティ | 事業者、契約、サービス、再委託関係。 | 重要性、所在地、法域、集中、代替、サービス水準、終了計画。 | 業務、システム、データ、事象、監査、耐性度。 |
| 規制・ルール | 定義、分類、閾値、算式、適用条件、報告・開示。 | 法令・告示・Q&A、適用主体、施行日、版、承認、経過措置。 | 損失算入、BIC・ILM、集計、報告、再計算。 |
「登録中・調査中・復旧済・原因確定・改善中・終了」等の事象状態と、組織・統制・ルール・委託契約がいつ有効かという有効期間は別である。 基準日時点の組織・分類・ルールで過去報告を再現するため、現在値だけでなく履歴と版を保持する。
事象、損失、リスク、統制、課題、業務、システム、委託先、計算ラン等に不変の識別子を付与する。
発生・発見・計上・報告・復旧・完了と、データ抽出・基準日・有効期間を区別する。
分類、評価基準、閾値、モデル、ルール、報告様式、ソースコード、マッピングを版管理する。
元データ、変更前後、理由、承認、添付、ログ、計算中間値、再処理、配信先を保持する。
オペレーショナルリスクの情報は、会計、IT運用、サイバー、顧客苦情、法務、人事、監査、外部委託、業務継続、規制計算等に分散する。 システム間データ連携では、全データを複製するのではなく、正本、共通ID、時点、状態、分類、機密性、照合責任を定める。
| 連携元 | 主な情報 | 主な照合 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 総勘定元帳・経費・引当 | 伝票、科目、金額、通貨、計上日、法人、部門、支払・回収。 | 損失明細と会計残高、計上・取消・振替・回収。 | 純額だけでなく総損失と回収を識別する。 |
| IT運用・変更管理 | 障害、チケット、監視、構成、変更、リリース、復旧、サービス水準。 | 事象開始・終了、影響システム、変更との因果、重複チケット。 | 技術重大度と業務重大度を区別する。 |
| サイバー管理 | アラート、インシデント、資産、脆弱性、攻撃経路、対応、証拠。 | 複数アラートと一事象、資産・業務、顧客・データ影響。 | 機密情報・証拠を過剰に複製しない。 |
| 顧客・苦情・補償 | 顧客影響、件数、商品、苦情、補償、連絡、解決。 | 事象・取引・顧客群、会計補償、重複苦情。 | 個人情報を最小化し、集計粒度を定義する。 |
| 法務・コンプライアンス | 案件、法令、訴訟、引当、和解、報告、期限、改善。 | 事象、会計、当局報告、改善、機密区分。 | 法的助言・調査資料へのアクセスを分離する。 |
| 人事 | 組織、役割、要員、研修、資格、権限、休職・欠員等の集計。 | 組織・責任者、重要職務、研修、要員指標。 | 個人データは目的・権限・保持期間を制限する。 |
| 外部委託・契約 | 事業者、契約、サービス、再委託、監査、サービス水準、障害。 | 重要業務、システム、データ、集中、終了計画。 | 取引先コードとサービス・契約単位を分ける。 |
| 規制計算・開示 | BI、BIC、ILM、内部損失、除外、ORC、RWA、報告セル。 | 会計、適格損失、観測期間、ルール版、報告値。 | 内部管理損失と規制算入損失を混在させない。 |
| 照合 | 比較対象 | 代表的な差異 | 必要な証跡 |
|---|---|---|---|
| 連携完全性 | 送信・受信・取込の件数、金額、制御合計。 | 未着、重複、部分取込、取消、再送、時刻ずれ。 | 連携ログ、受領票、エラー、再送・承認。 |
| 事象重複 | IT、サイバー、苦情、法務、委託先等の事象。 | 同一事象の複数起票、関連事象の誤統合。 | 統合・分割理由、親子・関連ID、承認。 |
| 損失・会計 | 損失・回収明細と総勘定元帳・引当・支払。 | 計上時期、科目、税、通貨、取消、回収、配賦。 | 伝票、変換、差異明細、規制算入判定。 |
| 分類・境界 | 内部分類、バーゼル事象、信用・市場境界、法的・サイバー等。 | 主分類、原因、影響、規制帰属、版の違い。 | 判定ルール、根拠、旧新値、検証・承認。 |
| 改善完了 | 課題状態、実装、テスト、効果検証、監査確認。 | 実装済だが未検証、期限変更、代替統制、再発。 | 成果物、テスト、効果指標、独立確認、終了承認。 |
| 資本・開示 | BI・損失データ・BIC・ILM・ORC・RWAと報告セル。 | 範囲、期間、組織再編、除外、回収、丸め、ルール版。 | 計算ラン、中間値、差異ブリッジ、承認、提出版。 |
違う。業務プロセス、人、システム、外部事象を原因とする広いリスクであり、事務誤り、内部・外部不正、法務・顧客対応、災害、委託先等を含む。
不要ではない。偶然又は統制で重大影響を回避した事象は、潜在影響、統制の有効性、再発可能性を理解する重要な材料である。 規制損失データと内部管理事象を分けて保存する。
不十分である。主たる損失事象区分に加え、原因、影響、業務、商品、法人、拠点、システム、サードパーティ、法務・サイバー等の関連属性を持つ。
ならない場合が多い。手順・権限・要員・教育・設計・監視・レビュー・文化・委託等、誤りを防げず、検知・封じ込め・復旧できなかった構造要因を分析する。
十分とは限らない。点数の根拠、統制設計・運用、事象・指標・監査との整合、外部環境、評価者の偏り、前回からの変更を確認する。
同一ではない。BCPは特定の危機へ対応する具体的計画である。レジリエンスは原因を問わず中断が起きる前提で、顧客目線の重要業務を耐性度内で提供する能力を、依存関係とシナリオで検証する。
そうではない。委託先・再委託先の障害や不正が銀行の顧客、業務、会計、法令へ影響すれば、銀行側の管理対象となる。 契約前評価、継続監視、事象通知、集中、代替、終了を管理する。
完結しない。業務継続、顧客、法務・個人情報、広報、会計、当局・法執行機関、委託先等へまたがる。 専門詳細は権限制御しつつ、共通事象ID・重大度・時系列・影響・改善を共有する。
原則として有効性確認が必要である。設計・実装、独立確認、一定期間の監視又は再テストを経て、残余リスクと未解決事項を承認して終了する。
範囲は一致しない。内部管理ではニアミス、潜在影響、会計外影響、外部事象等も扱い得る。 規制計測では、告示・Q&Aに基づく損失定義、閾値、回収、観測期間、境界、除外を適用する。両者の差を説明できることが重要である。
不足する。事象、損失・回収明細、会計伝票、分類、境界、BI構成、BIC、ILM、適用ルール、除外、計算中間値、承認、報告セル、計算ランを保存する。
単純削除してはならない。重複なのか、同一原因による関連事象なのか、同じ事象の別部門報告なのかを判定する。 統合又は親子関係の理由、元ID、変更履歴、承認を残す。
目的、重要性、変動性、期限、法令・内部規程に応じた判断が必要である。 代替値を使う場合は対象、算出根拠、保守性、承認、有効期限を明示し、正式データ到着後に新規ランで再計算する。
システムだけでは成熟しない。共通定義、責任、リスク文化、報告のしやすさ、独立した牽制、データ品質、改善実行、経営利用が必要である。 まず重大事象・損失・改善・重要業務を確実につなぎ、その後に自動化・分析を広げる。